会長挨拶
全国国立大学放射線技師会
会長 金沢 勉(新潟大学医歯学総合病院)
令和6年度より、全国国立大学放射線技師会(ARTNU)の会長職を拝命した新潟大学医歯学総合病院の金沢勉です。どうぞよろしくお願い致します。本会は、国立大学法人および国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)に勤務し、診療放射線技師免許を有する者により構成されており、放射線技術学の研究により医学の発展に寄与すると共に会員相互の親睦と地位の向上を目的としております。昭和32年に会員数わずか200余名からスタートし60年以上にわたる歴史を刻み、令和6年度の会員数は1,700名を数えるまでになりました。
ARTNUは、これまで「ブランディング」を合い言葉に、様々な事業を展開し拡大をしてきました。われわれが構築してきたブランドを対外活動により知ってもらうブランディングは、ここからが本当に成し遂げるべき段階にきていると考えています。全国国立大学病院は現在厳しい経営状況かと思います。また、診療放射線技師は業務拡大をはじめとした変革の時にたたされています。これらに対応できるように、例えば国立大学病院長会議や他の診療放射線技師の団体と連携を密にして、私どもが培ってきたブランド力を発揮しながら、さらに良好な関係を構築していきます。そのためには、本会の事業を効率的に運営し、会員にとって魅力のある事業を進めることで結束力を高めて参りたいと思います。
現在ARTNUでは、新人から中堅技師・主任技師・技師長それぞれを対象とした研修会やセミナーを開催しております。また、6班からなる学術サミット班を編成し目標を立てて活動してもらい、その成果を研修会やホームページ等で発信しています。この学術的な取り組みは、ARTNUの最大の特徴であり重要なコンテンツの一つです。これらをうまく噛み合わせながら、事業を進め会員の皆様に有益な情報を発信できるように務めて参ります。また、本会の事業内容については定期的に文部科学省に報告しており、研修会等で講演もいただいております。今後の医療政策や高等教育に関する情報を取り入れ、多様性を重視した観点でARTNUの事業を展開したいと思います。会員の皆様と共に、時代の変革に向かって進めるように、ご指導とご協力をお願い申し上げます。